文系フリーランスまたは休日低音大堤琴奏者の戯言

翻訳を生業とする文系フリーランスです。日々思い付く事を書いてます。

実演で聴きたかったスラットキン/デトロイト響のコープランド三番

録画しておいたスラットキン/デトロイト響の日本公演を視聴しました。 冒頭のインタビューでスラットキンは「アメリカのオーケストラなのだから、ドイツやロシアの曲ではなく、アメリカの曲を演奏したい」と語っていました。実際この演奏会はアメリカ音楽プログラムで、メインの曲目はアメリカの作曲家、アーロン・コープランド交響曲第三番でした。演奏された4曲の中では知名度の最も低い曲ですが、明るく親しみやすいメロディが豊富な、いわゆる現代音楽らしくない名曲です。

スラットキンの演奏は大変素晴らしく、この曲の人気を高めるのに大きく貢献したのではないかと思います。実は私、この曲を一度演奏した事があるのですが、その時には判らなかった主題の関連などをしっかり聴かせてくれる演奏でした。静かな部分、金管や低弦が堂々と鳴り響く部分、リズミカルな部分の対比も見事でした。こういう演奏を聴くとまた自分でも演奏したくなります。