文系フリーランスまたは休日低音大堤琴奏者の戯言

翻訳を生業とする文系フリーランスです。日々思い付く事を書いてます。

近くて遠い、遠くて近い

秋田県乳頭温泉に行きました。

何度か書いていますが、私は隣りの山形県の出身です。でも秋田県は電車で通った事はあったものの、降りたのは今回が初めてでした。

昔、「山形から福島なんて隣りなんだから、ラーメン食いに行ったりする事もあるだろう?」みたいな事を訊かれた事があります。首都圏なら隣りの県に行くのはそんなに大変ではありませんが、山形あたりではJRの在来線は1時間に1本くらいしか走っていない事もあります。いや、場所によってはもっと少ないかも知れません。そんな感じで、秋田も近くて遠いところでした。

その秋田も最近では東京からは新幹線で直通です。まあ盛岡から先は在来線の線路を走る、山形新幹線方式ですが、私が今回行った角館駅までは、東京からほぼ3時間で行けます。都会が遠いようで近いのは良い事のように思えますが、在来線の事を考えると必ずしもメリットばかりではありません。山形も私が電車通学している頃に比べると在来線はむしろ減っているようです。秋田も在来線の駅は寂れているように見えました。旅の風情という点では寂れた駅も味が有って良いのですが、毎日使うのであればかなり都合が悪そうです。なんだか弱者切り捨ての姿勢が顕著に現れているようです。