文系フリーランスまたは休日低音大堤琴奏者の戯言

翻訳を生業とする文系フリーランスです。日々思い付く事を書いてます。

猫の出てくる表現(ドイツ語)

ロシアでは昨日が猫の日だったようです。と言う事でロシア語で猫の出てくる表現を、と思ったのですが、まだ全然そんなレベルに到達しないので、ドイツ語で猫の出てくる表現を見て行きたいと思います。

焼き鳥屋さんのシャッターにこんな絵が

ドイツ語で猫は一般的に

Katze

と言います。

Eine Katze fällt immer auf die Pfoten 〈die Füße〉. これはそのままだと 「猫はいつでも足から落ちる」という意味ですが、人に対して使うと 「 いつでもうまく困難を乗り切っていく人だ」 みたいな意味に使われます。確かに猫はいつもうまく着地しますね。

falsch (zäh) wie eine Katze sein これは「猫のように信用がおけない(しぶとい)」って事で、あんまり印象良くないようです。

die Katze im Sack kaufen これは「袋に入った猫を買う」という事ですから、よく調べないで物を買う事を言うようです。これはまあ、悪いのは人間ですね。

zur Katze machen これは「猫にする」って事ですが、「人や物をダメにしてしまう」という事なんだそうです。ちょっとかわいそう。

ところでドイツ語には名詞に性があるのですが、この"Katze"は女性名詞です。だから比喩的に人間の女性の意味になる場合もあります。でも何だか雄猫が女性名詞ってどうなんだろう、と思いますが、ちゃんと「雄猫」という単語があります。

Kater

がそれです。内田百閒先生の随筆に、二匹目の猫クルの墓碑に"Kater Kurz"と書いてあげる場面が出て来ます。ところでこの"Kater"には「二日酔い」の意味があります。気持ち良さそうに寝ている様子、確かに二日酔いをさましているように見えますね。

「涼しくなったねえ。」「ん、何?眠いんだけど。」