文系フリーランスまたは休日低音大堤琴奏者の戯言

翻訳を生業とする文系フリーランスです。日々思い付く事を書いてます。

南の島に雪が降る

戦争の体験記というと残酷、過酷な内容を想像してしまいますが、黒澤明監督の映画にも出ている加藤大介氏の書いたこの本、タイトルも異色なら、戦闘シーンも全く出て来ません。戦地として赴いたニューギニアで、氏は演劇をやる事になるのです。戦場でそんな…

Nocturnes by Kazuo Ishiguro

こういう名前の、英語で小説を書く人がいる事は少し前から知っていたのですけど、ノーベル賞取るほどの人だったんですね。 一番読みやすそう、というか、途中で飽きたら他の本に移って、また戻ってこれそうな(笑)表題の作品から読んでみる事にしました。 音…

アメリカひじき・火垂るの墓

野坂昭如氏の有名な作品ですけど、始めて読みました。 この2作で直木賞を受賞したのですが、火垂るの墓が映画にもなって非常に有名である反面、アメリカひじきの方は少なくとも私は今回そのタイトルを始めて聞きました。 アメリカひじきというのは紅茶の事で…

マヤの一生

童話作家として有名な椋鳩十さんの本です。Twitterでタイトルを見かけたので図書館で借りて読んで見ました。 前半では、田舎の大きな貸家でにわとりのピピ、猫のペル、そして犬のマヤがけんかしながら徐々に仲良くなっていき、家族となっていく様子が描かれ…