カシミアセーター(Felix Bühler)
今日は雪になりました。こういう日になると私はこのカシミアセーターを着ます。
だいぶ前に買ったカシミアのセーター。暖冬続きの頃はもう着る機会がないかと思ったけど最近また出番が増えてきた。
20年以上前に5万円弱払って買ったものです(正札にはその1.5倍くらいの値段が書いてありました)。高いだけの事はあり、編み目がしっかりと詰まっていて、暖かいのは勿論ですが、 未だに伸びたり、肘が薄くなったりという事がありません。一時期、暖冬続きの頃は着る機会が減っていましたが、最近また出番が増えてきました。Felix Bühlerというのはスイスの会社で、馬具を主に扱っているようです。本国での主要な顧客はいわゆるセレブな方達だろうと思われます。そんな会社の製品が自分の手許にあるのが何だか不思議です。大事に使って行きたいと思います。
近くでみるとこんな感じです。
マルティヌー/リディツェへの追悼(NHK交響楽団 第1855回定期)
1月28日のN響定期、どちらかと言えば目当ては前半2曲でした。戦争、紛争をきっかけに書かれたこの2曲、下野さんは他の在京オケでも演奏しており、得意にしているようです。今日は1曲めのマルティヌー「リディツェへの追悼(1943)」について書きます。ちなみにこの曲を聴くのは初めてでした。
リディツェは第二次大戦中の1942年にドイツによって壊滅させられた村です。アメリカ亡命中のマルティヌーがその事件をきっかけに書いたのがこの曲です。確かに重苦しく始まり、過酷な運命が扉を叩く様子がベートーヴェン「運命」の例の動機の引用で描写されています。
ただ、私はむしろこの曲の美しい部分に惹かれました。チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」の第三楽章「エレジー」に、亡くなった人の思い出を皆が微笑みながら語っているような部分があるように、リディツェの村の美しさを描写しているように思われました。
そう考えると、何だか「リディツェへの追悼」というタイトルはちょっと重すぎるように感じます。原題は"Památník Lidicím"となっており、英語では “Memorial to Lidice” となっていますから、「リディツェの記憶のために」あたりが適訳かも知れません。
なお、配られていたパンフレットの曲目解説に、この曲が「コンチェルトグロッソの形式で書かれている」とありましたが、この曲はどう聞いても「交響詩」だと思います。せっかくの意欲的なプログラムですから、こういう所にも注意して欲しいものだと思います。
ロマンスカーの予約がとっても簡単だった話。
きっかけ
1月の中頃にふと思い立って網代温泉に行きました。気楽な宿を予約したので東海道線の普通列車でぶらぶら行くつもりでしたが、ランチに良さそうな店を小田原に発見。小田原までは急いだ方が良さそうという事でロマンスカーを予約しました。実は自分でロマンスカー予約して乗るのは初めてでした。
予約はWebで簡単
ネット社会の現代、当然のごとく予約用のサイトがあります。
見てわかる通り、予約方法は2種類あります。
e-Romancecar | ロマンスカー@クラブ | |
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会員登録 | 必要なし | 事前にウェブサイトでの会員登録が必要 |
支払方法 | クレジット決済。(予約のみ行った場合は、券売機、窓口等にて購入可能) | 現金またはクレジットによる積み立てたポイントにより支払 |
利用特典 | なし | 利用実績に応じて小田急ポイント付与(1~5%) |
特急券の取扱 | 電子特急券情報(印刷または端末画面)+クレジットカード | 電子特急券(画面)のみ |
今回は会員登録不要なe-Romancecarで予約しました。
購入するとこんな感じでメールが届きます。
【特急ロマンスカー 購入完了のお知らせ】
特急ロマンスカーをご利用いただき、誠にありがとうございます。 下記の内容で購入を受け付けましたので、ご確認ください。
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■購入内容
予約番号:xxxxx
乗車日 :2017年01月xx日(曜日)
時間 :hh:mm 新宿 → hh:mm 小田原
人数 :おとな:2枚/こども:0枚
座席種別:一般席
座席 :xx号車 yyA席 yyB席
購入額 :1,780 円
■お客様情報
電話番号 :0123456789A
カード番号:************nnnn
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乗車手続き
e-Romancecarの場合、乗車には「電子特急券情報(印刷または端末画面)+クレジットカード」が必要と記載がありますが、実際は検札はありませんでした。重複等のトラブルがなければ車掌さんは来ないようです。
感想
やはり全席指定は快適です。ただ今回は座席を細かくは指定しなかったのですが、山側(進行方向右側)の方が丹沢山系や富士山がよく見えます。今度乗る機会があったら山側を狙ってみたいと思います。とにかく予約も乗車も手軽なので、小田原、箱根方面に出かける時にはまた利用しようと思います。
江東区高橋「尾張屋」さんで昼にうなぎを食べる
都営地下鉄大江戸線の森下駅と清澄白河駅の間に「高橋のらくろ〜ド商店街」というのがあり、その中にうなぎを焼く煙と美味しそうな匂いを辺りに漂わせている「尾張屋」といううなぎ屋さんがあります。うなぎ屋さんは時間がかかるのでいつもは避けていたのですが、今回は余裕があったので入って見ました。
店内
かなり間口の狭い店で、1階はほぼ調理場、一応カウンターはあるのですが、食事は2階でという事で2階に通されました。2階は4人掛けの座卓が2つ、8人でいっぱいです。奥の座卓に4人連れの家族が先客でいました。
お品書き
うな重2300円と肝吸い100円のみです。両方注文しました。
うな重
10分程度で出て来ました。電話で注文してお持ち帰りのお客さんが結構いるようで、その合間に来店を見越して準備をしているのでしょう。これなら席さえ空いていればあまり時間が無い時でも大丈夫そうです。写真で見ると量が少なそうですが、夕方まで空腹感を感じませんでしたから、うな重の量としては適量と言うべきでしょうか。焼き加減やタレの濃さなどは特に不満を感じませんでした。
肝吸い
これは100円ですから、特に不満はありません。
お新香
これはうな重に付いてくるものですが、醤油が最初からかかって来ます。醤油をかけたくない場合はあらかじめ申し出た方が良いでしょう。
お店の雰囲気
下町らしく元気で愛想の良い店員さんが対応して下さいます。気持ち良いです。
注意点
- あまり大人数では行けません。
- 混んでいる時は相席必至です。
- 注文を受けてから捌いてくれる店に比べれば鮮度は劣ると思われます。ただしその分気楽に食べられます。
お店の情報
NHK交響楽団第1855回 定期公演 Aプログラム
表題の演奏会に行きました。
日時:2017年1月28日(土) 開場5:00pm 開演6:00pm
場所:NHKホール
曲目:
ボフスラフ・マルティヌー/リディツェへの追悼(1943)
カレル・フサ/プラハ1968年のための音楽(管弦楽版/1969)
ヨハネス・ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
指揮:下野竜也
ヴァイオリン:クリストフ・バラーティ
NHK交響楽団は1月は音楽監督のパーヴォ・ヤルヴィが不在、客演指揮者3人で定期公演を開催しました。
下野さんが振ったAプログラム、前半2曲は東京の他のオケでも演奏していますが、ブラームスの協奏曲との組み合わせは初めてのようです。
1月の定期公演はいずれも協奏曲を含むプログラムだったようですから、この組み合わせは運営側からの要望を考慮したものかも知れません。
結果的に演奏会のメインの曲目となったブラームスの協奏曲、ソロと伴奏のバランスを取るのが難しい曲と言われていますが、ソリストの音はちゃんと3階席まで聞こえてきました。かと言ってシンフォニックな響きが失われているわけではなく、この曲の持ち味を十分引き出した演奏だったと思います。
そういえばこの曲、実演を聴くのは2回目ですが、ソリストが最後の和音をオケのメンバーと一緒に弾いていました。前回は1階席だったから気が付かなかったようです。
ソリストアンコールはバッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番」から「ロンド風ガボット」。サザエさんでも使われた事がある有名な曲です。
前半2曲についてはまた改めて書きたいと思います。