川島監督が「赤信号」に込めた意味
今日は川島雄三監督の命日です。
お誕生日の時に生誕100年と紹介しましたが、もう亡くなってから55年経ちます。
んー、短い生涯ですが、その短い生涯で日本映画界に大きな足跡を残しました。
今年の始めに見た「洲崎パラダイス赤信号」もその川島監督の作品でした。
洲崎というのは、今で言うと江東区の東陽という地名になります。
洲崎橋の先は赤線地帯でした。
そこにやって来た男女の二人連れ、その橋は渡らず、その手前の飲み屋に入ります。
女はそこで働くようになります。
男は近所の蕎麦屋で出前持ちをするようになります。
女には電気屋の愛人になる話などが持ち上がりますが、最終的には男とよりを戻して洲崎から去って行きます。
この女、実は以前洲崎の中で働いていた事が話の経過で明らかになります。
もしかしたらそのつもりでここに来たのかも知れません。
しかし、橋を渡る事はありませんでした。
何が彼女を引き留めたのか。
男の存在か、それとも他の何かなのか。
川島監督はその何かを「赤信号」という言葉で暗示しました。
そう、この映画、原作は「洲崎パラダイス」というタイトルなのです。
パラダイスの手前で立ち止まった男と女。
彼らにとっての赤信号とは何だったのか。
川島監督は謎をかけたまま映画を終わらせます。
謎と深い余韻が残ります。
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思わぬ長距離運転または…
えーっと、コストコに行きました。
実はゴールデンウィーク中に一度行ってます。
その時に、それまで全く渋滞にあたった事の無い所で渋滞に遭遇し、最後3キロくらいの移動に1時間近くかかりました。
さらに、駐車場に車を停めて入り口付近に行ってみたら、
まさかの入場制限!
30分くらい待ったでしょうか。
なかなか大変な買い物でした。
その時は、
雨の予報から急に天気が良くなったから、みんな行く所が無くてコストコに来たんだろう。しかもゴールデンウィークだしなあ。来年は来ないようにしよう。
くらいに考えていたんです。
ところが今回も、コストコに近付くにつれて車が増えてきました。 しかも前回よりひどい。
お祭りでもやってんのか、と思ったけど様子がおかしい。
前回の事が脳裏に浮かぶ。
もう、ここから別のコストコに行こうか。
そう思ってナビで調べると、高速使えば1時間程度。
これなら、と思い、幹線道路を戻り、高速へ。
雨のせいか道は空いてる。
近くに来たらちょっと混んでました。なかなか駐車場に入れませんでしたが、入場制限まであった前回に比べれば楽なもの。
カーシェアリングの利用、何とか1時間の延長で収まりました。
走行距離、111キロで久々の100キロ越え。 こんなので長距離とか言ってたら怒られそうですが。
高速も乗ったの久しぶりでした。
あのコストコはもう行けないかなあ。
涙 (1956年、松竹)
大映所属だった若尾文子さんが松竹映画に出演している珍しい作品です。
あらすじその他は他を参照してもらうとして、思った事を書きます。
佐田啓二さんが素晴らしい
若尾文子さんが演じるヒロイン志津子のお兄さん、信也を演じてる佐田啓二さん、本格的な演技を初めて見ましたけど素晴らしいですね。居処の定まらない流れ者で、一見粗野ですが優しいお兄さんを演じています。他の男優陣が表裏の少ない役柄なだけにその演技が光ります。若くして亡くなってしまったのが本当に残念ですが、功績はしっかり残っています。
主人公兄弟の境遇
何となく、火垂るの墓の兄弟が生きていたらこんな感じなのかなあ、と思いました。まあ父親が生きてるのがちょっと違いますが。ちなみに火垂るの墓が発表されるのは10年ほど後です。
恋人同士の境遇
愛し合っていながら一緒になれない境遇、これは野菊の墓を思い出しました。
夫の名台詞
僕は人を愛した事のない人や、愛された事のない人と一緒になるつもりは無かったんだ。って、日本映画史上に残る名台詞ではないかと思いますけど、意外にあっさりしていてちょっと拍子抜けでした。大映だったらもっと劇的に言わせるかも知れません。ただ夫のキャラクター的にはこれで良いのかなあと思いました。
ラストシーン
何となく話には聞いてましたけど、これは素晴らしいです。娘にあわす顔が無い父親の悲哀を巧みに表していると思います。さらにその後、子供たちと一緒に父親が去っていく場面、このヒントは天井桟敷の人々ではないかと思います。
それと言うまでも無い事ですが
若尾さんが素晴らしい
ほとんど笑わない、運命に翻弄される薄幸の女性役ですが、それだけに時折見せる笑顔が素敵ですし、ラスト近くの救いの場面も効果的です。すでに溝口健二監督に仕込まれた成果が出ているのでしょうか。
そういえば生涯の名コンビとなった増村保造監督との記念すべき第1作である青空娘はこの翌年の公開です。全く違った近代的な女性を演じていますが、静岡から東京に出てくるとか、継母のいじめとか、印象的な海辺のシーンとか、共通点もあります。
ただし、ラストシーンはこの涙の方が素晴らしいと思います。
ここ何年か上映を見逃してたのですが、今回やっと見る事ができました。 明日6日と8日金曜日も上映されます。
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リネンのバスタオル
勝手に天然素材シリーズ、というわけではありませんが、宅配で表題のものを買いました。
届いた時の第一印象は「シーツみたい」
袋から出すとこんな感じ(って、使っちゃってますけど&うまく撮れてませんけど)。
ところがこれ
吸水性が良い
肌触りが良い
何というか、皮膚の汚れが削り取られるような感触があります。そして
渇きが早い
と良いことずくめ。さらに
香りが良い
原材料に由来すると思われる、替えたばかりの畳のような香りがします。
そんな感じですっかり気に入っています。これからの季節、去年までよりも少し快適に過ごせそうです。
私が買ったものと多分同じものが見つかったのでリンク貼っておきます。値段も高くないし、買い足そうかなあ。
リネン麻100% バスタオル 70x120cm :B-NT3-NA:OVLOV オブラブ Yahoo!店 - 通販 - Yahoo!ショッピング
確かに高いですが (Duckworth のメリノウールその2)
先日書いたとおり、油断できない天気が続いています。ここ2日ほどは雨模様です。
こういう時、先日紹介したメリノウールの肌着を着ていると快適です。 汗をかいてもその水分を保持せず、すぐに逃がしてくれるので、外の気温と空調の加減で暑い場所と涼しい場所を行ったり来たりする事になっても、肌着が濡れて体が冷えるような事がありません。
冬だけではなく、これからの季節も快適に過ごせそうです。
問題はやはり価格です。ここいら↓で見るとやはり1万円くらいします。
DUCKWORTH - VAPOR TEE - MoonlightGear - ムーンライトギア
肌着1枚1万円というとおいそれとは買えない値段ですけど、このネタ考えている時に、ふと昔見たこんなコマーシャル思い出したんですよ。
2人の男性がいます。一人がブランド物のスーツやシャツを自慢するのですが、肌着は黄ばんでいてヨレヨレです。 それまでブランド物を自慢されてうんざりしていたもう一人の男性、肌着は良いもの?を着ていて「あれ、旦那、外見だけですかい?」てな感じで攻勢に転じます。
当然これは肌着メーカーのCMでした。ただ、メリノウールの肌着を着てしまうと、やはり肌に直接触れるものは大事だなあと感じます。少しずつメリノウールの肌着に切り替えていこうと思っています。まあそれでも値は張りますが。
変化が激しいのは気温だけじゃ無い
なんだか気温が上がったり下がったりで、季節が行ったり戻ったりしてるような感じですね。
気温の事はテレビの天気予報でも良く話が出て来ますが、他にも変化の激しいものがあります。
あまりキレイな写真じゃありませんが、これをちょっと見て下さい。何だと思いますか?
これは前日にコーヒーをいれた、いわば出がらしですが、これはかなり乾いている状態です。
梅雨に入ると翌日でもかなり湿気が残っています。
冬の間は翌日になるとすっかり乾いてます。
こんな感じなのですが、五月の間はこれがすっかり乾いたり、まだ湿気が残っていたり、短い期間で変化があったのです。
変化が激しいのは気温だけでは無いのです。
しかも
湿度は高いけど薄着だと寒い
みたいな事もあるので服装には注意しないといけません。確かに昨日、夜に選択して室内干しして、エアコンのドライをかければ翌日まで乾くのではないかと思ってやってみたのですが、寒くなってしまって途中で断念しました。
爽やかなイメージがある五月ですが、気をつけなければいけない側面もあるようです。